先週19日(木)に、長時間労働をしている会社の社名公表が行われました。

長時間労働 公表資料

リンク先:千葉労働局ホームページ

 

約1年前に、厚生労働省が長時間労働をしている会社の社名を公表すると発表してから、初の公表でした。

厚生労働省 社名公表の方針資料(リンク先の2枚目)

リンク先:厚生労働省ホームページ

 

労働局と厚生労働省の違い、そして労働基準監督署ではないのか?と役所の名前が紛らわしいですが、上部・下部構造は次の通りです。

厚生労働省 → 都道府県 労働局 → 各 労働基準監督署

 

Q&A形式で、ご紹介したいと思います。

 

Q.社名公表が初とあるが、今までも公表されていたことがあったような気がしますが?

A.今回の社名公表は、是正勧告の段階で公表するのは初めて、ということです。

是正勧告とは、労働基準監督署(以下、労基署)が調査に来て、改善を促す行政指導です。

(行政指導であり、行政処分ではない)

いわば、会社と労基署の接点では、入り口にあたるものです。

労基署が調査に来て、何事もなく帰るということは、ほとんどなく、この「是正勧告書」という書類が渡されます。

 

元々、是正勧告は「違反しているから送検することもできるけど、まずは自主的な改善を促しますよ」というものです。

そこで改善されなかったり、あまりに悪質だったりすると、送検処分になり社名が公表されるということは、今までもありました。

 

Q.初めて労基署が来て、調査され、社名公表されるのは、あまりに酷な気がしますが?

A.どこの会社でも、必ず公表するという訳ではなく、①社会的影響力が大きい企業、②違法な長時間労働が、相当数の労働者で、複数の拠点で繰り返されている企業、ということを公表の基準にしています。

 

Q.最長で月197時間の残業の多さがイメージ湧かないのですが?

A. 1日 8時間(9時~18時)、土日休み(祝日は出勤)の会社であれば、

平日は、毎日、8時に早出し、24時まで残業、

土曜も毎週出勤して、9時~20時くらいまで働くようなイメージです。

 

Q.その残業代って、どれくらいですか?

A.基本給25万円と仮定して、残業代単価が1,806円、

1,806円/時間 × 197時間 = 355,782円

(残業代単価は、その会社の月の基本となる労働時間によります)

(60時間超えの割増率を1.5倍にしている(大企業は義務)場合はもっと高額)

 

Q.それはかなり高額だが、何か良い対策はありますか?

A.定額残業代を導入し、軽減を図ることはできます。しかし、導入方法が中途半端だと無効とされるので、ご注意ください。

 

Q.是正勧告をもらってしまったら、どうすれば良いのですか?

A.その後、1ヶ月後くらいを期限に、「是正報告書」という書類の提出が求められ、改善した旨を労基署に提出します。

 

Q.労基署はどういう基準で来ていますか?

A.特に長時間労働が疑われる業種(運送、建設、卸売・小売、飲食、ITなど)を重点的に、調査に来ています。

その他には、ランダムとは言うものの、社員からの申告や、同業者からのタレコミ、というものも一定数含まれています。